看護師長の役割は、ただ看護師が果たすべき業務が滞らないように現場の管理をすればよい、というだけではありません。これからの看護師長には看護師の状況を見極める眼力が求められます。
看護師にとって患者の様子や希望を見極める眼力はとても重要なものですが、看護師長になるとその力を看護師に向けて発揮する必要があるのです。
看護師の人材採用を進める現場が多いため、採用の書類選考や面接選考のときに人材の良し悪しを見極めるという意味でも重要になるのは確かです。
看護師長は採用において必ず人材の選考に携わるので、これから病院を支えてくれる人材かどうかを判断できなければなりません。採用してもすぐに辞めてしまう看護師も増えていることから、正しい目を持ちながら本当に現場のためになる人材かどうかを見抜ける力が必要になります。
ただ、もっと切実に必要なのは、現場の看護師の状況をよく観察して適切な対応を取れるようにすることです。
特にストレスに負けてしまって仕事を続けられなくなる看護師も増えています。そのため、メンタルヘルスについて注意を払うことが求められるでしょう。看護師一人ひとりについて個別に気を払い、どんな働き方をしてもらうとよいのかをいつも考えることが大切です。
人材不足が続いている最中の現場が多いため、看護師にはずっと働いてくれるように配慮することが欠かせません。看護師長はその見極めができると重宝されるだけでなく、仕事のやりがいも大きくなるでしょう。